サロンNourrirは、「心の豊かさを育てる場所」です。
10年以上探し求め実現したサロンです。

長野県へ移住する前は、私たち夫婦はともに公務員として働き、経済的な安定を誇りに感じていました。
しかし、心の中にはどこか満たされない空虚感がありました。
旅行に出かけたり、欲しいものを手に入れても、その気持ちは消えませんでした。
そこで私たちは、本当に満足できる方法を模索し始めました。

最初に考えたのは「家を建てること」。
「家を建てれば幸せになれるかもしれない」と考え、ハウスメーカーを訪れると、安定した職業の私たちは歓迎され、高機能な住宅の提案に胸が踊りました。
しかし、理想の土地が見つからず、都会の駅近や利便性にこだわり続けた結果、10年以上も決断できないままでした。
その間、家事や子育てをめぐる夫婦間の衝突が増え、「そもそも家を建てる意味とは?」と疑問を抱くようになりました。

そんな中、コロナ禍が始まりました。
私たちの生活は一変し、狭い賃貸アパートの小さなベランダで、家族四人が肩を寄せ合いながら食事をする時間が、唯一心地よく感じられる瞬間でした。
その時、これが私たちにとって本当の豊かさだと気づいたのです。

「都会の利便性は本当に必要なのか?家を建てるだけで幸せになれるのか?」
そう問い直し、私たちが本当に求めているのは「心が豊かになる暮らし」だと気づきました。

夫婦で話し合いを重ね、関係を見直す中で、「移住」という選択肢が浮かび上がりました。
実際に長野を訪れると、「ここだ」と直感的に確信し、半年のスピードで移住を決断。
さらに、2か月で土地を購入し、小さな家とサロンを建てました。

移住後に建てた家は、以前目指していた高スペック住宅とは全く違います。
広い庭と小さな家が、家族や仲間との「心の豊かさ」を共有する場となっています。
その庭では、イベントを開き、人々が集まり、笑顔が溢れる場所となりました。

サロン「Nourrir」では、かつての私と同じように夫婦関係や子育てに悩むママやパパをサポートしています。
夫婦の絆を深めることが、子どもたちの心の安定や家族全体の幸福につながると信じているからです。

私たちの経験を通じて得た新たな視点が、移住という選択につながりました。
その結果、夫婦の関係が改善し、子どもたちも安心して過ごせる、心から満たされる暮らしを手に入れることができました。

このストーリーを通じて、同じような悩みを抱える方々に、少しでも希望やヒントをお届けできればと思っています。